〜 トゥランヴァイ共和国 〜
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〜 Atelier Tramvai (あとりえ
とらんばぃ)〜
Bトレインショーティー製作例〜その2
『Bトレインを塗装する』(2ページ目)
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◆その1 塗装と下地の関係◆
では、ボディーに塗装をしましょう。では早速「缶スプレー」をしゃかしゃかと・・・ ちょっと待った〜〜〜!!(またかい(笑)) 実際に塗装に入る前に、基本的なことを書きますね。 |
つまり、こんな感じ・・・
灰色の下地の上に
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のような |
と、(電子データなら)簡単に表現できるんですが、実際に塗装してみましょう。 |
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〜下地の重要性〜
まぁ、こんな感じです
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◆鮮やかな色を塗装する際は、 ☆
ちなみに、 |
☆
こんな具合に、塗装する色が下地の色に大きく左右される事がありますので、明るい鮮やかな色を塗る場合は、下地に同系の明るい色で塗装しておく必要があります。 |
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〜重ね塗りの順番〜
ちなみに
このようなパターンの時に同じ方法で塗装してみたら、白色の乗りと塗膜の厚さはどうなるのでしょうか・・・? |
◆色の重ね塗りは「明るい色」から「暗い色」へ 明るい色の上に暗い色を塗るのと、暗い色の上に明るい色を塗るのと、どちらが色を乗せやすいか? それは当然、明るい色の上に暗い色を乗せるほうが断然楽です。 ところが、
模型を塗装する際に、「根っからの鉄道模型」派と「根っからのキャラクターモデル」派で、かなり意見が食い違うのが、ここ。 左の写真は、色のパターンが逆なんですが、赤の全体色と白の帯を塗装したケース。 後は経験ですかね・・・(汗) |
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大抵の鉄道色の塗料は、隠ぺい力が強く、重ね塗りの際の下地が上に塗装した塗料に影響を与えにくいという傾向があるようです。 しかし、塗装の労力を考えても、暗い色の上に明るい色を乗せるのと、明るい色の上に暗い色を乗せるのと、どちらが早く、塗膜を薄く仕上げられるか? と、考えると、塗装面積とマスキング面積を考えるまでも無く、「明るい色の上に暗い色を乗せる」方が妥当な方法だと思うのですが・・・。 しかし、この考えは、別の意味も含んでいます・・・詳しくは下。 |
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〜こんな「いやらしい塗料」もあるのです〜
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◆厄介な存在の「染料系」塗料 模型用の塗料は、大抵が「固形の顔料」と「液状樹脂」を混ぜ、溶剤で溶いて液状にしたものです。 しかし、「クリアー塗料」や「蛍光色」のような「固形の顔料」の代わりに「液体の染料」を使用した塗料も少ないながら存在します。 この「染料系塗料」が、重ね塗りの時に多大な影響を及ぼします。 ◇避けては通れない(?)「蛍光色」 こんな事もあって、鮮やかな色の上に「白」を塗るのは、実は危険な行為なのです(汗) |
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こういった事故を防ぐためにも、「濃い色」や「鮮やかな色」の上に「白」などの明るい色を塗装するのは避けた方が無難です。 |
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〜蛍光色について、補足〜
Mr.カラー蛍光色あれこれ。
☆ 蛍光色の効果 蛍光色は、暗闇でも紫外線を当てれば、妖しく発光します。 |
扱いが厄介な蛍光塗料でも、効果的に使えば通常色では表現できないような効果をいとも簡単に表現できるという利点を持っています。 その1:退色に注意。
その2:Mr.カラーの蛍光色には「旧製品」と「改良品」がある。 ☆ ちなみに、他に現在入手できる模型用ラッカー系塗料の蛍光色は、 ☆ かつては・・・ 「青系」や「白」の蛍光色があまり無いのは、他の暖色系に比べ「蛍光効果」が薄いためか、はたまた「原料の安全性」に疑問があるからか、さだかではありませんが、どうしても使いたいと言うのであれば、「蛍光顔料」から調整する必要があります。
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〜Bトレインのボディーに「そのまま」塗装をすると・・・?〜
やっと、本番の「塗装」に入るわけですが、製品にもともと施されている塗装を考えずに下地処理をしないで、いきなり上から塗装するとどうなるか?と言うものの答えが、予告と冒頭の写真です。
写真は、供給過剰による余剰在庫(笑)という問題を抱える急行型電車「派生色」版の中間車です。 結果、写真では判りづらいですが、どぎついピンクの上に色を乗せても「白3号」及びエッジ部分を除いては一応色が乗っています。 まぁ、簡単に塗装が「剥がせる」と判れば、どんな色を乗せられてきても怖くは無いんですけどネ(笑) |
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「塗装」は模型制作の中で一番楽しく、且つ一番神経を使う工程です。
しかし、工作や改造ばかりで、なかなか塗装の段階まで行けなくて・・・では、
模型の楽しみの部分を全く味わえないで終わってしまうような物です。
Bトレインは気楽に塗装を楽しむためにはもってこいの素材なのですが、
塗装に関するこういったトラブルが発生する可能性が極めて高いため、
ある程度のお約束を踏まえて適切な処理を施す必要があります。
もっとも、あまり気を使いすぎたら、かえって楽しみが苦痛になってしまうんですが(汗)。
肩のこらない程度にたのしみましょ(笑)
じゃ、実際にぬってみましょ♪
続きは準備中(汗)