〜 トゥランヴァイ共和国 〜
鉄道車両工房【 分類番号:房
トラ−手掛3 】

★「ショーティー」メインなNゲージ車両のぺぇじ
[ Top Menu ]>[ 製作ヒント ]>[ 台車取付・動力化 ]

 〜 Atelier Tramvai (あとりえ とらんばぃ)〜

Bトレインショーティー製作ヒント集〜その3

台車の取り付け及び動力化

付属の床板に台車を取り付ける場合、そのまま台車を装着できるタイプから、装着するために頭をひねる必要があるタイプまで様々です。

ここでは、その「頭をひねる必要があるタイプ」の説明をします。

〜その1〜
グリーンマックス製の場合
(難易度:易)

グリーンマックス製台車は、車体との取り付け部分がピンのタイプで集電板がありません。
実はBトレインに装着する用途としては一番適したタイプなのです。

もちろん無加工で装着できますし、113系,165系系統の車両ならば、台車マウントスカートのパーツもカプラーポケットに被せるだけでOKです。

〜その2〜
KATO製(ピンタイプ)の場合
(難易度:易)


■桃色部分が干渉する


集電板の突起(印部分)を切り取る

KATO製台車は、登場時期からいくつものタイプが存在しますが、車体との取り付け部分で見ると大まかに3タイプ存在します。

(1)取り付け部分にピンを使用するタイプ
(2)取り付け部分にネジを使用するタイプ
(3)取り付け部分が振り子機構対応のタイプ

ここでは(1)のピン取り付けタイプの説明をします。

これは、グリーンマックス製と同じく無加工で装着できますが、旧式のごく一部を除き、室内照明用の集電板が台車のプラ整形部分から車体方向へ飛び出しています。
Bトレインの床板にも、この機構を生かすためにか、集電板の出てくる位置に大きく穴が開けられています。
ところが、この穴の空け方が中途半端で、写真のように■桃色部分が干渉して、台車が動かなくなってしまいます。

対処は簡単で、台車のプラ整形部分から車体方向へ飛び出している集電板の突起部分のみニッパーで切り取ってしまう、それだけです。

集電板そのものを台車から外してしまうと、台車と車輪の取り付け軸との間に隙間が出来て、車輪がぐらつき、走行性能が悪化する可能性を持ちます。
Bトレイン用と割り切って加工しましょう。

〜その3〜
KATO製(ビスタイプ)の場合
(難易度:やや難)


左:KATO製DT21台車(ビス取り付け)
右:GM製DT21台車(ピン取り付け)

 

次に、(2)車体との取り付け部分にネジを使用するタイプ

これは、現在ではKATO製台車の大半を占め、機構は床板から出ているパイプ上の取り付け軸に台車を嵌め、ネジで台車を挟み、床板の更に奥にあるインテリアパーツの小さい穴にネジをねじ込み、固定すると言うタイプ。

もちろんBトレイン(やGM製車両の床板)にはそのまま使えないタイプです。


トラックアダプタを床板に嵌めるだけ


台車をネジで固定する(左は比較のGM製台車)。

 

これをクリアするには、


K's Works製「トラックアダプタ」

と言う製品を使用します。
これは、GM車両の床板にKATO製ビス止めタイプの台車を装着させる為のパーツで、これを使うと、簡単に台車が固定できます。

使用方法は至って簡単。Bトレインの床板の穴に室内側から「トラックアダプタ」をはめ込み、台車を嵌めてネジで固定するだけ。

これでOKです。

但し、このパーツ、単価が高いうえに現在入手難となっていますので、悪しからず。


ボルトとナイロンナットで固定

代替案としては、後述TOMIX製台車の固定方法でも用いる、
『「M3規格さら小ねじ」と「ナイロンナット」による固定』方法が多少難易度は上がりますが、安価で確実に入手/工作が出来ます。

 

尚、『(3)車体との取り付け部分が振り子機構対応のタイプ』についての説明は、現時点で必要性が無いので省略します。

〜その4〜
TOMIX製の場合
(難易度:難)

TOMIX製台車は、車体との取り付け部分がBトレインの物と機構が異なるため、簡単には装着できません。

と言いましても、「209系電車組み立て」で説明したように、写真のように床板と台車の間にワッシャをかまして台車側からボルト(使用しているのは、ネジ部分の直径が3mmの「M3規格」のさら小ねじで、長さ10mmのもの)を通し、車体側をナイロンナットで固定するだけですので、気付けば簡単に装着が出来ます。

〜その5〜
動力化(KATOポケットライン「チビ客車」用)
(難易度:難)


チビ客車床下に台車モールドを接着


装着例(JR東海313系電車 2両目)
遠目に見て違和感は殆ど無い。

Bトレインの動力化はKATO製のパーツを使用しますが、大きく分けて2通りあります。

「ボギー台車」タイプの専用品を使う
◆品番11-105『小型車両用動力ユニット』等と、

ポケットライン用の2軸車両
◆「チビ客車」専用動力ユニット

の2タイプ。

しかしながら、『小型車両用動力ユニット』の台車は、DT33型を模した物なので、実際に使えるのは、103系とキハ58系の2種類と言う事になり(今後、最新式通勤電車用のボルスタレスタイプやDT32特急・急行型用も登場します)、また、「チビ客車」専用動力ユニットについては旧式の電車/客車のようなモールドが施されているため、新性能電車には全く使えません。

走行性能を犠牲にしないで動力ユニットの実感を損なわないようにするには、「チビ客車」専用動力ユニットのモールドの上に、見合った形の台車枠を接着して誤魔化すという方法があります。

工作自体は簡単ですが、手段が少々難しいです。

チビ客車の側面モールドを、ウェイト兼ギアカバーの金属パーツ側面と面一になるように削り、台車の側面モールド部分だけを切り取ってきてチビ客車側面のプラパーツ部分に台車モールドを接着するだけです。

問題は、台車及びチビ客車のプラパーツは、難接着樹脂のひとつである「軟質樹脂」を使用していますので、普通の「スチロール樹脂用セメント」,「ゴム系接着剤」,「瞬間接着剤」のいずれも使えません。

そこで登場するのが


『セメダインPPX』(定価 \1,100-)
(「瞬間接着剤」3g と「プライマー」6g のセット)

です。
これは、今まで接着が不可能とされた、「ポリエチレン」「ポリプロピレン」「シリコンゴム」「フッ素系樹脂」が接着できる接着剤で、大手DIYショップなどで購入できます。

これを使えば、台車の加工も思いのままです。
(但し、完全に固着できるわけでは無く、せん断応力によって剥がれ易いのは、瞬間接着剤と同じですので過信は禁物。)

左上の写真はその装着例で、2軸動力ではありながら、遠目に見ても違和感はありません。
難点と言えば、「車両限界」に引っかかる可能性があるということで、厚みのある台車枠ではこの手は使えないかもしれません(汗)

機構が異なるため、手段はたくさんあります。いろいろ試してみるのもいいかと。

Wild_D4作成:2003年08月24日

[ Top Menu ]>[ 製作ヒント ]>[ 台車取付・動力化 ]

★「ショーティー」メインなNゲージ車両のぺぇじ

あとりえTop Menuに戻る」/「観光案内所(直リン)に戻る」/「トゥランヴァイtopに戻る

ご意見ご感想などは下記まで。
"あとりえ とらんばぃ" 管理人 :Wild_D4(昼行灯)  e-MailBBS


〜 Atelier Tramvai 〜

Administrator :Wild_D4(Hiru-Andon) E-mail