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鉄道車両工房【 分類番号:房
トラ−展示2 】

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ショーティーNゲージ車両ギャラリー その2

国鉄117系近郊型直流電車


これはもう「暴挙」の域ですね・・・(汗)


ちゃんとWC付き車両(左)も、100番代(右)も作り分けです。


113系と117系
見た目は全然違う車両なんですが・・・


実は車体は全く同じものです(笑)

 Bトレインショーティーは、バリエーションが豊富なのですが、車体の塗装変更のみで種類を増やしているため、実は車体の種類は意外と少ないのです。
 で、その少ない車種の中から流用できそうな車体を持ってきて、全く別の形式にでっち上げてしまえば、バリエーションも一層豊富となり、それが誰も持っていない車両ともなれば、「多少は」威張れるものです(笑)
 というわけで、今回は、えっ?という車両を造ってみました。

 パート4で登場した国鉄型の標準タイプの近郊型電車113系。
似たような車両が多数存在するため、ちょっとだけ塗装を替えて115系にしたり、交直流型にしたり・・・と、いろんな遊び方が出来ます。

 と言う訳で造ってみたのがこの117系電車。しかし、誰も113系が117系に化けるとは思ってもみないでしょうね。
 窓の配置が多少似ているといった感じで、ユニット窓も「固定ボックスシート1個分」が「転換クロスシート2列分」にするという苦肉の策も、雰囲気重視のショーティーならではの処理です。
(実際のサイズなら、ボックスシート1箇所に転換クロスシート2列なんて絶対に入らないでしょうから(滝汗))

そんなわけで塗装さえ出来ればパーツを殆どいじらずに車種を増やせる「お手軽改造でっち上げ法」を紹介。

   


113系と117系(もどき)
パーツ自体はあまり手を加えていない

 今回の改造は、パーツ自体はあまり手を加えず、ボディーの塗装にだけ専念します・・・と言いたいのですが、問題は前面。
 こればかりは、自作するわけにもいかず、逃げの一手で、KATO製のスケール車両のものを「そのまま」使用します。
(そうすれば、面倒な塗装もしなくて済むから(笑))

 ということで、ボディーをクリーム色とぶどう色で塗装し、普通にBトレインの113系を組み立てます。


ベンチレーターは不要なので取り去る。

但し、大きな穴があいているので、
モールドを取り去った後、
裏からプラ版で穴を塞ぎ、
表からパテやプラ片で穴を埋める。

屋根の加工:

別に無理して弄る必要は無いのですが、117系にはベンチレーターが存在しませんので、このモールドを取り去ります。

単にヤスリやナイフで取り去ってもいいのですが、そうすると、屋根に大きな「穴」があいてしまいます。
裏側をプラ板で裏打ちして、空いた穴に表からパテやプラ版のかけらを埋め込んで、平らに仕上げます。
最後にダークグレーで塗装してパーツが完成です。

但し・・・

上:スケール車体/下:Bトレインショーティー改造

117系は、集中式クーラーの前後に換気機が1機づつ付いています。
これも再現する必要はあるのですが、これを付けると、パンタグラフに見事に干渉してしまうので、編成でみた時のバランスを考えて、最初から「オミット」してしまいました(笑)

   


使うのは顔だけ(汗)


このように顔に傷をつけずに切り出します。

顔の調達:

 はい、詳細な説明は不要ですね。
KATOの車体からそのまま使用する部分を切り出してくるだけです。

 桃線部分で豪快に切ってください。但し、車体中央寄りは豪快にいってもいいのですが、使用する部分は絶対に傷をつけてはいけません。
 切り口はヤスリで丁寧に平らに仕上げます。

 この際、90%は「ゴミ」になりますので、不要部分は効率良く使ってくださいな(滝汗)

この技術を応用すると、「顔」さえあれば、どんな車種でも再現可能となります。
(かといって、500系新幹線はこの手が通用しませんよ。運転席だけで1両が終わってしまいますので・・・(笑))


顔パーツの加工と
Bトレインの車体との取り付け法
加工は現物合わせで(汗)


そのままでは上手く嵌りません。
Bトレインの車体側も現物合わせで加工します。
(乗務員扉のガラス,屋根を削る。)

顔の取り付け:

 顔のパーツは、そのままではボディーに取り付ける事が出来ません。
で、Bトレイン規格で取り付ける事にします。
 顔パーツにBトレインの妻板下半分を接着して、通常のBトレイン用の前面パーツに準じた前面パーツを作成します。

Nスケール車両の先頭部分の加工は、スケール車体に付属の「遮光ブロック」をBトレインの車体に嵌るように現物合わせで加工し、不要部分は全て取り去ります。

今回は、豪快且つ無理矢理に顔パーツを取り付けたため、台車のカプラーがスカートより前に顔を出せず、今回は併結を諦め、スカートとダミーカプラーをKATO製スケール車体からそのまま切り出して持ってきています。


スカートもKATO製のスケール車体から
床板・ダミーカプラーと一緒にそのまま流用

尚、台車は今回、KATO製のDT32,TR69を使用し、クハの100番台車にはグリーンマックス製のDT50を使用し、これらをM3規格のネジで床板に固定しています。

塗装:

これは、グリーンマックス製の鉄道カラーのクリーム色5号(横須賀色クリーム)とぶどう色2号(旧型国電、旧型電機用茶色)をそれぞれ「缶スプレー」で吹き付け塗装しています。
特殊な道具は使用していません。

尚、客室ユニット窓の独特な「田の字」の形状は、窓ガラスパーツのツニット窓部分に縦1本クリーム色を塗装しただけで簡単に再現しています。
そして、100番代車両は窓ガラスのモールドを全て削り取り、目の細かい耐水ペーパーで表面を滑らかにし、コンパウンドで丁寧に磨き上げてから、縦1本クリーム色を塗装しています。

雰囲気重視と言う事で(汗)

各部位のサイズを厳密にみていくと、実際には全く異なるのですが、
トータルのバランスで見ると上手い具合に雰囲気を醸し出しています。

所詮はショーティーなんだから、各部の寸法云々で難癖つけるのは無意味な事。
似てる似てないは置いといて、雰囲気重視でどんどん種類を増やしていけば
もっと楽しめるのではないでしょうか?
塗装を替えて顔を挿げ替えるだけなら初心者でも簡単にできますので・・・。

もちろん「大改造」して全く別の車種を生み出してしまうのもいいですが、
そこに至るまでにはかなりの技量と経験が必要です。
これを機会にどんどん「改造工作派」を目指してみてはどうでしょうか?
(ただ、魔物「カンセーセン」に取り憑かれる可能性もありますけどね(笑))

Wild_D4作成:2003年11月17日

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